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シニア犬は何歳から?老犬との付き合い方やコツを解説 | Dog salon Naturam

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愛犬との日々は、かけがえのないもの。でも、いつまでも若いままでいてくれるわけではありませんよね。

年齢を重ねるにつれて、愛犬の健康状態が気になることはありませんか?

「シニア犬って、一体何歳からなの?」

「老犬と上手に暮らすにはどうすればいいの?」

この記事では、そんな疑問をお持ちの飼い主さんのために、シニア犬の健康管理や心のケアについて詳しく解説します。

ドッグトリミングサロンNaturamオーナー宮もシニア犬の飼い主です。愛犬のシニア期をより豊かに過ごすためのヒントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

監修:トリミングサロンオーナー・宮(みや)】

トリマー歴10年、年間100頭以上のトリミングを担当

東急東横線学芸大学駅より徒歩4分のトリミングサロン「Naturam」のオーナー

オーナーについてはこちらの記事で詳しく紹介

犬は人間よりも早く年を取る

ドッグイヤー」という言葉を聞いたことはありませんか?

これは、犬の年齢が人間よりも早く経過することを表す言葉で、犬の1歳が人間の7歳に相当するという考え方に基づいています。

人よりも早く老化してしまうため、寿命も人より短い運命の犬。何歳からシニアになるか、犬の平均寿命、シニア犬の特徴について、それぞれ詳しく解説しましょう。

小型犬は7歳・大型犬は5歳からシニア

環境省の犬と人間の年齢換算表を参考に、比較してみましょう。

犬の年齢人間の年齢ライフステージ
3ヶ月5歳子犬
6ヶ月9歳子犬
1年17歳成犬
3年28歳成犬
5年36歳成犬
7年44歳高齢犬
10年56歳高齢犬
15年76歳高齢犬
21年100歳高齢犬

一般的に、犬は1年で成犬になります。7年経てば、人間の44歳相当です。

人間にあてはめると中年ですよね。高血圧・肥満・糖尿病など、さまざまな病気が気になってくる年齢です。

さらに大型犬の場合は、5年で40歳、6年で48歳相当といわれ、小型犬よりも老化が早いといわれています。

参照:環境省|犬・猫と人間の年齢換算表

犬の平均寿命は14.65歳

同じく環境省のデータによれば犬の平均寿命は14.65歳です。

 ◆超小型犬:15.30歳
 ◆小型犬:14.05歳
 ◆中・大型犬:13.52歳

7歳で高齢犬だと上述しましたが、10歳を超えたあたりから介護を想定した飼育を考えることをおすすめします。

画像引用:環境省|犬・猫と人間の年齢換算表

シニア犬の特徴

シニア期に入ると、犬の体は様々な変化を経験します。具体的には以下のような事例が挙げられます。

◆毛艶が悪くなる
◆白髪が増える
◆関節が硬くなる
◆聴覚や視力が衰える

また、性格も穏やかになり、活動量が低下します。

これらの変化は、老化による自然な現象ですが、中には病気のサインである場合もあります。シニア犬の健康管理には、飼い主さんの細やかな観察と、獣医師との連携が不可欠です。

シニア犬によくあるトラブル例

シニア犬になると人間と同様、身体能力の衰えによる影響が現れます。

その中で代表的なものは以下です。

◆睡眠時間が長い
◆排泄トラブル
◆夜泣きする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

睡眠時間が長い

犬の平均睡眠時間は12時間といわれていますが、老犬はさらに寝ます

あまりにも長い場合や同じ姿勢のまま寝続ける場合は、床ずれしないよう寝返りを打たせてあげる必要があるでしょう。

もちろん、自分でまだ動くことのできる子は、こちらから寝返りをさせなくて大丈夫です。歩けなくなったときは、介護の一環として気をつけてあげましょう。

排泄トラブル

排泄に関して、間に合わない、粗相をするなどもシニア犬の特徴です。

筋力の低下、関節炎、神経系の問題などが原因で、トイレに間に合わなくなったり、排泄の姿勢を保持できなくなったりします。

対処方法としては、以下のような環境の整備がおすすめです。

◆トイレの場所をわかりやすくする
◆トイレまでの段差をなくす
◆滑りやすい床材を避けマットを敷く

また、定期的にトイレに連れていき排泄を促すようにするほか、どうしても失敗する場合はおむつを使用することも検討しましょう。

夜泣きする

夜泣きの原因は、動きたいのに身体が痛い、または認知機能の衰えなどです。対処方法としては、歩かせてあげたり、体勢を変えてあげたりすること。

もちろん、対処によって泣き止むこともありますが、高齢犬の夜泣きを改善するのは、非常に難しいといえます。

飼い主さんも夜中の対応は、疲労が溜まってしまいますよね。そこで、防音室をうまく活用したり、お薬を病院で処方してもらったりするなど、工夫しましょう。

介護をどうする?老犬・シニア犬との付き合い方

老犬・シニア犬になると、年齢に沿った対応やお世話方法が必要です。環境を整えるため、以下の3つのカテゴリーに注意しましょう。

◆健康管理
◆食べ物
◆生活環境

また、サロンのお客様の事例をケーススタディとして紹介するので参考にしてください。

健康管理

ケガや病気の早期発見・早期治療は重要です。かかりつけ医とお付き合いして、何かあればすぐ相談できる体制を作っておきましょう。

また、私のようなトリマーは、定期的に体を触るため、ワンちゃんの変化に気づきやすい立場です。

実際に、お客様の愛犬に違和感に気付いた事例を紹介します。

久しぶりに来店された子のお腹がパンパンだった事例

飼い主さんは「太ってしまった」と言っていましたが、脂肪とは違う張りを感じました。もしかして「腹水なのでは?」と感じました。

そこで、早急に病院に行って欲しいとお願いしたところ、その日のうちに受診していただけました。結果的に、予想通り腹水だったそうです。お客様からは、感謝の電話をいただきました。

皮膚病だった事例

数ヶ月ぶりに担当した子のお肌が、毛玉と湿疹で大変な状態になっていました。違和感に気付き、皮膚科の受診をおすすめしました。

その結果、アトピー性皮膚炎と診断。お薬とフードを変更した結果、次にお会いしたときには状態が落ち着いていました。

お口の中を見たときに発見した事例

トリミングの際には、歯のブラッシングも致します。その際、奥歯の上の歯肉に歯石のような硬い突起物を見つけました。私も初めて見たので、早めに歯科へ受診するようおすすめました。

結果として歯肉の中で乳歯が残っており、悪さをしていたようです。「言われなかったら気づけなかった」とお礼の連絡をいただきました。

目元のトラブル事例

アレルギー持ちの子をトリミングしたときのこと。いつもはきれいな目元が、少しじゅくじゅくしており、片眼から嫌な臭いもしていました。そこで病院の受診をおすすめしました。

診断の結果、菌の繁殖でちょっとした炎症が起きていたようです。すぐに処置して事なきを得ました。

食べ物

年を取ると人間も若いときのように脂っこいものが苦手になったり、量が食べられなくなってきますよね。犬も消化機能が弱くなります。消化しやすいよう食事も工夫してあげましょう。

例えば、ドライフードなら少し柔らかくふやかしてあげたり、少し温めてあげたりなど。便の状態を見て、消化しきれていないようなら、食事を小分けにして胃腸への負担を軽くするなどもおすすめです。

ウエットフードを食べられるのであれば、ウエットフードを混ぜるのもよいでしょう。高齢犬は水の摂取量が少なくなるので、ウエットフードなら水分も同時に摂れます。お野菜をトッピングする場合は、ペースト状にしてあげましょう。

お水を混ぜる方もいますが、スープにみたいにシャバシャバはNGです。一度にたくさん飲ませるのではなく、頻回にあげるのがポイントです。

生活環境

足腰が弱く、踏ん張りがきかなくなるのは人間と同じ。滑りやすいフローリングの場合は、ウレタンマットを敷いてあげるとよいでしょう。高級なものでなく、使い捨てにしていいもので十分です。

また、睡眠時間が長くなるため快適な寝床を準備してあげましょう。寝たきりになったら、寝返りを打たせてあげて床ずれに気をつけましょう。

高齢になるほど排泄の失敗は、どうしても増えてきます。わざと失敗しているのではないため、粗相をしても怒らずに対応しましょう。できていたことができなくなるのは、犬にとっても悲しいことです。吸収シートを引いておくなどして被害を最小限に抑える工夫をしましょう。

さらに、徘徊などで家具の角が危険になる場合もあるので、ものを減らす、角を保護するなど、飼い犬に合わせた対応が必要です。

我が家の老犬との生活

おしっこの心配がある場合に便利なフロアシート
オムツ姿の愛犬MOONは16歳の老犬です

最後に、我が家の老犬MOONとの生活をシェアします。MOONは現在16歳。小型犬で、人間に換算すると80歳を超えています。

トイレを失敗させないよう「そろそろオシッコに時間かな?」とトイレに連れて行くようにしています。すると、タイミングよく排泄できることもあります。

ソファは防水シートを敷いたりして対応。赤ちゃんのおねしょシーツでもいいかと思います。

犬用おねしょシート

床は貼って剥がせるマットに変更しました。排泄に失敗したら、捨てて新しいのを貼ればOKです。

毎回掃除する手間が省けるので、私のストレスもたまりません。

おねしょをすることが増えたため、夜はおむつです。お出かけするときは、移動中我慢できない場合もあるため、オムツ履かせることもあります。もちろんオシッコさせてから移動しますが、タイミングが合わないときもあるため、念のための措置です。

16歳になってからというもの、少しですが体温調節が難しくなってるように感じます。そのため、常に体調の変化を見逃さないようにしています。

ソファには階段を設置し、無理な運動は避けています。ご飯を食べる高さも重要で、身長に合わせたご飯台を作成するのもおすすめです。

愛犬の慎重に合わせたエサ台
※MOON専用オーダーメイドのご飯台

このご飯台に変えてから、食事がストレスなくでき、スムーズになりました。

老犬とのゆっくりした時間を楽しもう

「老犬の介護って大変だな」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん大変なこともありますが、私はシニア犬MOONとのゆったりした時間を楽しんでいます

若いころは気性が荒かったワンちゃんも、シニアになれば落ち着いてきます。可愛さでたくさんの喜びを与えてくれたワンちゃんとの最期のひと時を大切に過ごしましょう。そのための参考になれば幸いです。

目黒区・学芸大学駅近くのドッグサロンNaturamでは、ワンちゃんの幸せを第一に考えています。

サロンオーナー宮は、シニア犬の扱いにも慣れています。ただし、老犬になっていきなり「お願いします!」よりも、成長と変化を見守ってきたからこそ違和感に気付けるというもの。

子犬・成犬のうちから、ぜひ通い慣れていただきたいと思います。

肌の弱い子へのシャンプーにもこだわりがあるNaturamへの予約はLINEでお願いいたします。

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