2024/06/27
愛犬との暮らしをより楽しく、豊かにするために欠かせないのが、ハズバンダリートレーニングです。
無理強いせず、犬自身が喜んで望ましい行動を身につけられることから、近年注目を集めています。
「知らない人が来ると吠えて困る」
「問題行動が治らない」
「ダメだと言っても言うことを聞かない」
このようなお悩みはありませんか?
この記事では、飼い犬とストレスなく楽しく日常生活を送るために有効な「ハズバンダリートレーニング」について詳しく解説します。
お客様の体験レポートもあるので、ぜひ参考にしてください。
ハズバンダリートレーニングってなに?
ハズバンダリートレーニングについて、ポイントをまとめました。
◆ハズバンダリートレーニングとは
◆ハズバンダリートレーニングの基本的な考え方
◆ハズバンダリートレーニングの効果
◆ハズバンダリートレーニングの重要性
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ハズバンダリートレーニングとは
ハズバンダリートレーニングを日本語に訳すと「受診動作訓練」となり、動物行動学に基づいたトレーニング方法です。もともとは、水族館のイルカや動物園の動物がストレスを感じることなく、身体ケアや医療行為を受けられるようにするためのもの。
採血・検温・グルーミングなどの健康管理をする際、押さえつけることなく自主的に手足を出してもらうよう教えます。従来のトレーニング方法とは異なり、罰や強制を用いることは一切ありません。
飼い犬にも、この手法によるトレーニングを取り入れるようになりました。最初は欧米で広まり、日本でもメジャーになってきています。ハズバンダリートレーニングを取り入れると、犬の自発的な行動を引き出せるため、学習意欲が高まり、犬自身が主体的に行動できるようになります。
そのためには、犬の本能や習性を理解し、犬の視点に立ってトレーニングを行いましょう。その結果、犬との信頼関係や深い絆を育めます。
ハズバンダリートレーニングの基本的な考え方
ハズバンダリートレーニングは、体罰ではなく食べ物などをモチベーションに行動してもらうのが基本です。
とくに動物の自由意志で行動してもらうのがポイント。
日数をかけて、自発的な協力体勢を教えていくため、スモールステップで進行させます。
ハズバンダリートレーニングの効果
ハズバンダリートレーニングには、以下のような効果があります。
◆犬の問題行動を改善する
◆犬との信頼関係を築く
◆犬とのコミュニケーションを円滑にする
◆犬の学習意欲を高める
◆犬の生活の質を向上させる
また、日常に活かすことで、以下のような行動がスムーズにできるようになります。
◆爪切り
◆首輪やハーネスをつける
◆足裏を拭く
◆ブラッシング
◆バリカン
◆歯磨き
◆耳掃除
身体ケアがスムーズにできることで、犬の生活の質も向上し、ストレスもなくなります。
ハズバンダリートレーニングの重要性
近年、犬の飼育頭数が増加する一方で、犬の問題行動も増加傾向にあります。
吠えたり、噛んだり、飛びついたりといった問題行動は、飼い主にとっても犬にとっても大きなストレスです。
ハズバンダリートレーニングにより、犬の問題行動が改善すれば、犬との暮らしがより快適に変化するはずです。
また、犬との信頼関係を築き、より深い絆を育むこともできます。飼い主と犬、双方の幸せに直結するので、ぜひ取り入れてみましょう。
ハズバンダリートレーニングの具体的な方法
ハズバンダリートレーニングの基本的な方法は、以下のとおりです。3ステップで取り組みましょう。
1.観察:犬のボディランゲージを理解する
2.共感:犬のNOを読み取る
3.誘導:犬の望ましい行動を強化する
順に詳しく見ていきましょう。
1.観察:犬のボディランゲージを理解する
まず、犬の行動をよく観察し、どのような行動をするのか、どのような時にその行動をするのかを理解しましょう。
犬の行動には、それぞれ意味があります。
例えば、耳や尻尾、鳴き声、体の向きなどで、さまざまな感情を表現しています。
また、目線などからでも、さまざまなメッセージを伝えているのです。
2・共感:犬のNOを読み取る
次に、どのようなときに犬が嫌だと感じるのかを読み取ります。
次のようなボディランゲージからもNOは読み取れます。
(※パンティング:犬が口を開けて舌を出し「ハアハア」と呼吸を繰り返す行動)◆目の動き
◆耳の動き
◆尾の位置
◆パンティング
また、鳴き声などからもNOのメッセージが伝わるはずです。
犬は、人間と同じように感情を持っているため、犬の気持ちに寄り添い、共感することで、犬との信頼関係を結べます。
なかには、触られるのが嫌な子もいます。そういった犬の行動を理解し、犬の気持ちに寄り添うようにしましょう。
3.誘導:望ましい行動を強化する
犬の行動を理解し、気持ちに寄り添ったら、望ましい行動を強化していきます。トレーニング中には、ご褒美を与えます。作業を楽しく受け入れてもらうために、おやつを使ってポジティブな経験を重ねていきましょう。
トレーニング中のアイコンタクトは重要ですが、じっと見つめる行為はNGです。正面からじっと見られると、犬は緊張し、時には威嚇されてると感じることもあります。
犬が望ましい行動をしたときは、正しく褒めましょう。大げさに褒めてテンションを高める必要はありません。小さな成功体験を積み重ねることで、犬は自信を持ち、望ましい行動を繰り返すようになります。
特定の行動をとってもらい少しずつ誘導していきます。例えば、マットの上に乗ってもらう行動を教えたい場合は、次の手順で教えます。
- 飼い主(トレーナー)がおやつを持ち、犬に注目してもらう
- マットへ誘導する
- マットに犬が乗ったら、褒めておやつをあげる
- 何度も繰り返し、行動を強化する
教えていくと自発的に行動するようになるので、そこを強化していきましょう。行動を強化することによって、徐々にできるようになるのです。
教えるコツとしては、オリジナルを入れたり、余計な動きをしないこと。シンプルな動きで伝えていくことです。「犬がわかってくれない」のではなく、人が分かりにくい行動をとっているだけと考えましょう。
トレーニングの結果がすぐに出ると期待せず、焦らず地道に練習することが大切です。ただし、おやつで行動を強化するのではなく、言葉で強化していきます。(※最初は、専門知識があるトレーナーから指導を受けることをおすすめします)
ハズバンダリートレーニングを体験してもらいました!
ドッグサロンNaturamでは、トレーナーさんと協力体制を取っています。飼い犬の問題行動を改善したい、噛み癖・吠え癖を改善したいなど、飼い主さんのお悩みにお答えできます。
ただ、ハズバンダリートレーニングの効果は、体験してみないと実感しづらいものです。そこで、ドッグサロンNaturamのお客様に、ハズバンダリートレーニングを体験してもらいました。
体験者: Iさん(犬種:マルチーズ×ヨークシャーテリア/名前:ベルくん)
【ベルくんのトレーニングしたい内容】
◆リラックスした状態で爪切りをする
◆お洋服をスムーズに着れるようになる
【トレーニング内容】
◆マットへの誘導
◆マットの上でお座りもしくは伏せ
この日はベルくんの初めてのハズバンダリートレーニング!
ママさんパパさんご家族全員で参加くださいました。
ベルくんは終始楽しそうでした。
【トレーニング結果】
ベルくんは、嬉しいときはテンションが上がりやすく、おやつが欲しくてクンクン鳴くことが多かったのですが、トレーニング後は、シッポぶんぶん振りつつも落ち着きが出るようになりました。
この調子で、自発的行動を強化していけるよう、お家でもトレーニングを頑張っていただきたいですね!
【Iさんのコメント】
「楽しそうにトレーニングしてくれるのが何より嬉しかったです。ベルができてても、こちら側がおやつをあげ忘れたり、タイミングが違ったりするので難しかったです。
ベルよりも私達が頑張らねばと思いました。自宅でもトレーニング頑張ります!
おやつをあげるタイミングがとても大事ですが、それが本当に難しいのです。いつもの行動がついつい出てしまうため、頭を使いました。愛犬のトレーニングのようで、実は人間側のトレーニングかもしれません。」
ドックサロンNaturamではハズバンダリートレーニングの体験が可能です
ハズバンダリートレーニングは、犬との信頼関係を築き、より深い絆を育むための新しいトレーニング方法です。
犬本来の性質や行動を理解した上で、犬自身が喜んで望ましい行動を身につけることを目指しましょう。
ドッグサロンNaturamでは、トレーナーさんと連携し、ハズバンダリートレーニングの体験レッスンを実施しています。
サロン利用者の皆さまのなかで、愛犬との暮らしをより楽しく豊かにしたい方、ハズバンダリートレーニングを受けてみたい方は、ぜひお問い合わせください。
オーナー宮文香については、こちらの記事にて!
「オーナー宮文香よりメッセージ」
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