2024/05/22
愛犬が遊んでほしいとじゃれてくる姿は、本当にかわいいですよね。
しかし、甘噛みしてくる…なんてことはありませんか?
「愛犬がじゃれてるのはいいけれど甘噛みしてくる…」
「子犬のころは仕方ないと思っていたけれど…」
「痛いからやめさせたい…」
このように、甘噛みをやめさせるべきか悩んでいる飼い主さんは少なくありません。
この記事では、トリマー歴10年以上・ドックサロンNaturamのオーナー・宮が愛犬の甘噛みの理由と対処方法を解説します。
愛犬の甘噛みに悩む飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
監修:宮(みや)
トリマー歴10年、年間100頭以上のトリミングを担当
東急東横線学芸大学駅より徒歩4分のトリミングサロン「Naturam」のオーナー
オーナーについてはこちらの記事で詳しく紹介しています!
犬が甘噛みする理由
犬が甘噛みする理由は、おもに次の5つです。
- ◆本能や習性だから
- ◆歯の生え変わり時期だから
- ◆甘えたい気持ちだから
- ◆退屈で遊びたいから
- ◆不安やストレスを感じているから
それぞれ詳しく見ていきましょう。
本能や習性だから
もともと犬には、本能的に「噛みたい」欲求があります。
これは狩猟本能にもとづくものです。
動くものに反応して、噛みついて仕留めたいという本能的なものに強く関係しているのです。
代表的な狩猟本能による行動は、追いかけて獲物を捕まえる、獲物を振り回して息の根を止める、獲物にそっと近づき行動を止めるなどです。
子犬のころであれば、遊びの中で、このような行動を見かけることも多いでしょう。
歯の生え変わり時期だから
子犬の歯は、生後4~6か月ごろに生え変わります。
その際、歯や歯茎がかゆいため、噛むことでまぎらわそうとする傾向があります。
子犬が前よりも噛むことが増えたと感じたら、生え変わりのサインかもしれません。
甘えたい気持ちだから
甘噛みは、愛情表現の一種ともいわれています。
これは、母犬のおっぱいを吸う延長線上の行為で、月齢の低い子犬に多く見られます。
退屈で遊びたいから
兄弟同士で嚙み合って遊ぶことがあります。
これは、喧嘩をしているのではなく、じゃれて楽しんでいるのです。
また、暇なときに退屈しのぎに噛むこともあります。
噛んでいると、飼い主が来てくれるとわかると、噛むのが癖になるケースもあります。
「甘噛みするとかまってくれる」と学習してしまうと、飼い主の注意を引くために甘噛みするようになるので注意しましょう。
不安やストレスを感じているから
ストレスや不安が溜まると、吠えたり噛んだりなど破壊行動を引き起こすことがあります。
運動不足や不規則な生活、新しい環境への適応などがストレスの原因になるケースも多いので、運動やコミュニケーションで発散させてあげましょう。
甘噛みの習慣がついてしまうと大変!お客様の事例
犬の甘噛みは、本能的なものだから仕方がない…そう思って放置していると、大変なことになります。
というのも、噛んだら飼い主さんがかまってくれると学習してしまった結果、次のような価値観が固定されてしまうことがあります。
噛む=かまってくれる
「ダメだよ」と伝えたとしても、なでたり話しかけたりすると意味がありません。
その結果、成犬になっても甘噛みが続き、飼い主さんの腕は傷だらけになるケースもあります。
成犬になったあとで、甘噛みの習慣を矯正させるのには根気が必要です。
ただ、根気強く対処すれば、改善していきます。
次のような対処方法を試してみましょう。
甘噛みをやめさせる対処方法
甘噛みをやめさせるための対処方法を4つ紹介します。
- ◆環境を整える
- ◆噛まれたら相手をしない
- ◆指示を出して気をそらせる
- ◆おもちゃを活用する
やめさせる方法というよりも、噛みたい欲求を満たしてあげるのが重要です。
しっかり対応してあげてください。
環境を整える
愛犬に甘噛みをやめさせるよう叱るのではなく、甘噛みさせないような環境を整えてあげましょう。
その方法には次のようなものがあります。
- ◆噛まれたくないものは目が届かないところに隠す
- ◆サークルで囲う
- ◆ひらひらしたものやひもがついた服を避ける
大前提として噛みたい衝動を起こさせない環境づくりが大切です。
噛んでほしくないものは、視界からなくし、嚙み始めたらサークルで囲うなど物理的に離しましょう。
また噛まれないような遊び方をするのも重要です。
長めのロープ(犬と人の手がある程度距離をとれる長さ)で遊ぶようにすれば、飼い主さんの腕を噛むのを避けられます。
遊んでもらえると犬は喜びますが、興奮させすぎないのも重要です。
飼い主さんの指示を聞けないようなら、サークルの中に入れ、落ち着くまで相手をしないようにしましょう。
噛まれたら相手をしない
噛まれたら、相手をしないことも重要です。
飼い主は言い聞かせているつもりでも、愛犬にしたら喜んでくれていると勘違いするケースも。
噛んだ次の瞬間から無視するようにしましょう。
噛むと飼い主は遊んでくれなくなると覚えさせるのです。
吠えたりいたずらしたりしても相手にしないようにします。
指示を出して気をそらせる
甘噛みしそうだと感じたら、指示を与えて気をそらせるのも有効です。
訓練にもなるうえ、飼い主が噛む行為を望んでいないと伝わります。
おもちゃを活用する
甘噛みの原因のひとつにストレスがあります。
運動不足だとストレスがたまることも多いため、おもちゃを活用してストレスを発散させてあげましょう。
引っ張りごっこやボール遊びなどがおすすめです。
ただし、ボール遊びに長時間付き合う必要はありません。
遊び終わったらおもちゃは片付けるようにしましょう。
ほかには、噛む欲求を満たせるようなおもちゃもおすすめです。
誤飲に気をつけながらコングなどを試してみましょう。
甘噛みされたときのNG対応
甘噛みされたときのNG対応は以下の3つです。
- ◆大きな声を出す
- ◆体罰でしつける
- ◆ゲージに閉じ込める
それぞれ詳しく見ていきましょう。
大きな声を出す
オーバーなリアクションは、犬に「喜んでいる」と勘違いさせます。
甘噛みすると、喜んでくれる=かまってくれると勘違いする原因となります。
甘噛みされたら、静かに無視するようにしましょう。
甘噛みは、飼い主の関心が得られない行為だと学んでもらう必要があります。
体罰でしつける
体罰でしつけると、犬との信頼感がなくなってしまいます。
反抗して強く噛みつくなど関係が悪化することもありえます。
叩いても逆効果だと理解し、冷静に対応しましょう。
ゲージに閉じ込める
甘噛み対策として、狭いゲージに閉じ込めるのはおすすめしません。
ゲージをお仕置きの場として使うこととなり、愛犬はゲージに入るのを嫌がるようになります。
本当に必要なときにゲージに入るのを嫌がってしまうため、かえってマイナス効果です。
愛犬の甘噛みに対して正面から取り組もう!
噛む行為は、犬の本能であることから、大前提として甘噛みはあるものと考えましょう。
大切なのは、甘噛みの行為を強化させないことです。
おもちゃを活用しながら、この記事で紹介した対策に取り組んでみてください。
ドッグサロンNaturamでは、愛犬のしつけについてのお悩みにもお応えします。
- ◆トレーナーとのカウセリング
- ◆トレーナーと連携してのお手入れトレーニング
- ◆自宅レッスン
トレーナーと提携して以上のようなサービスも可能です。
興味があればご連絡ください。
また、愛犬の口臭のお悩みがある方は、犬の歯磨きマイスターでもある宮にご相談ください。
歯磨きに関するブログ記事はこちらです。
↓よかったら参考にしてください。
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